「大学の勉強は役に立たない」という記事を書きましたが、私にとって大学入試のための受験勉強は役に立ちました。
勉強した内容は大して役に立ってはいませんので、目標に向けて必死で勉強したという体験が役に立ったと言った方が正確かもしれません。
まず第一に、大学合格という直接的な結果が得られました。
高校3年生になった当時の私の成績は惨憺たるものでした。
一応、普通科に通っていたので大学進学を希望していました。
しかし、高校入学以来ほとんど勉強をしていなかったせいで、とても大学に入れるような学力ではありませんでした。
大学に入るためにはがんばって勉強するしかありません。
と言っても、どれだけ勉強すれば大学に合格できるレベルの学力がつくのかなんて見当もつきません…
そこで取った方法が、「とにかく勉強する!」という方法です。
高校生活の大半を部活動に費やしていたおかげで体力には自信があったので、とにかく長時間勉強すると決めました。
必要最低限の睡眠と食事や風呂、トイレなど生活に必要な時間以外はすべて勉強に費やすつもりで勉強に取り組み、1日15時間くらい受験勉強をしていたこともありました。
ただ闇雲にやっていても効率は上がらないので、勉強のできるクラスメイトから役立つ問題集や勉強方法を教えてもらったりして効率アップにも取り組んだものです。
ほとんど勉強なんてしたことなかった人間がそこまで勉強すれば、成績はグングン上昇して、なんとか大学に合格することができました。
この一つの成功体験が後の人生においても役立っています。
その後の就職試験や資格取得のための勉強においても同様の努力で結果を残すことができました。
スポーツにおいても同じような考えで取り組んで、自分なりに満足できるところまではたどり着きました。
独立後のビジネスにおいても同じです。
まずは量をこなさなければ、質が高いも低いもわかりません。
逆に量をこなせば、自然と質は上がっていくものです。
ある駅伝選手がコーチに「効率の良いフォームを教えてください」と頼んだら、コーチは次のように答えたそうです。
「とにかく長い距離を走れ」
長い距離を走るためには無駄の多いフォームで走っていては、体力が持ちません。
すると、自然に効率の良いフォームが身につくのだそうです。