こんにちは。ユウです。
山口県を昔の名称にちなんで長州(ちょうしゅう)と言います。
しかし、この長州という地名には2つの意味があります。
ご存じでしたか?
写真は旧山口藩庁門
旧山口藩庁門(きゅうやまぐちはんちょうもん)県指定有形文化財
現在の山口県庁の西にある、風格のある切妻造り本瓦葺の門です。文久3年(1863)長州藩主毛利敬親は幕末の有事に備え藩庁を萩から山口に移す決意をし、元治元年(1864)に現在の県庁の地に政事堂を完成させました。明治4年(1871)までは山口藩庁門として使用され、その後も山口県庁門として引き続き使用されました。現在も西口として使われています。~山口県ホームページより~
長門国(ながとのくに)の別称
現在の山口県の西半分は、律令制の時代の国名を長門国(ながとのくに)と言われていました。
この長門国の別称を長州(ちょうしゅう)と言います。
そして、山口県の東半分は周防国(すおうのくに)と言われていました。
周防国の別称は防州(ぼうしゅう)または周州(しゅうしゅう)です。
したがって、こちらの意味では長州=山口県というのは正確ではないということになります。
長州は山口県の西半分ということです。
プロレスラーの長州力さんは周南市(旧周防国)出身なので、防州力または周州力とした方が正確なのかもしれません…
ちなみに、タレントの長州小力さんは東京都の出身です。
長州藩の略称
江戸時代の藩制度において長州藩は長門国と周防国、すなわち現在の山口県全域を行政地域としていました。
この長州藩を略して長州とも言います。
したがって、こちらの意味での長州は山口県全体を指すので、長州=山口県ということになります。
こちらの意味での長州であれば、長州力さんも名前を変える必要はありませんね。
一安心です。
「長州=山口県」で問題ありません
一般に「長州=山口県」と認識されていて、私も山口県出身なので「自分は長州出身だ」と言ったりもしていました。
しかし、若い頃、「紀州と言えば紀伊国だし、長州は長門国。じゃあ周南出身の自分は長州出身というのは間違いか?」という疑問が生じました。
そこで調べてみると上記のように「長州=山口県」で間違いではないということが確認できたわけです。
疑問に思うことがあれば調べてみるということは重要ですね。