こんにちは。ユウです。
このところ所得税の控除を見直そうという議論が活発になっているようですね。
配偶者控除を廃止して、夫婦控除にしようとか。
<政府税調>配偶者控除見直し着手…「夫婦控除」検討(毎日新聞) – Yahoo!ニュース https://t.co/91KHRYOUBK #Yahooニュース
— ユウ@山口県にUターンしたよ (@u_yamaguchi1) 2016年9月14日
基礎控除を見直そうとか。
所得税、基礎控除見直しへ 政府税調、低所得者の負担減(産経新聞) – Yahoo!ニュース https://t.co/M2DcV2ef3T #Yahooニュース
— ユウ@山口県にUターンしたよ (@u_yamaguchi1) 2016年9月14日
この基礎控除見直しに関する記事の中で次のような記述があり、違和感をおぼえました。
所得税の基礎控除は、年収から38万円を差し引いて課税対象額を軽くする仕組み。ただ、課税対象額を減らした後に、所得額に応じ5~45%の累進税率を掛けて納税額を計算するので、基礎控除によって減税額は税率が高い高所得者ほど大きくなり、「金持ち優遇」との批判があった。
所得と所得控除
所得税は所得に対して課されます。
所得とは収入から経費等を差し引いたもので、簡単に言えば「もうけ」のことです。
そして、税額の計算をする際には、さらに法律で認められた金額(所得控除)を所得から差し引いて計算します。
所得控除には、課税される人の状況に応じてさまざまなものがあります。
基礎控除とは
基礎控除は、所得控除の一つですべての人に適用されます。
金額は38万円です。
万人に共通に適用される所得控除です。
累進課税制度
所得税の税率は累進課税制度と言って、所得の額が増えるにつれて税率が上がる仕組みになっています。
195万円以下の所得に対しては5%、195万円超330万円以下の所得に対しては10%という具合にだんだん高くなって、4,000万円超の所得に対しては最高税率の45%が適用されます。
(参考) 所得税の税率(国税庁ホームページ)
金持ち優遇だと言われる理由
所得が195万円の人に対して基礎控除を適用すると税率が5%なので、税額が38万円の5%すなわち19,000円安くなります。
それに対して、所得が5,000万円の人の場合は税率が45%なので、税額が38万円の45%すなわち171,000円も安くなります。
稼ぎが少ない人は19,000円しか恩恵が受けられないのに、稼ぎの多い人は171,000円も恩恵が受けられるということで、金持ち優遇だと言うのですね。
確かに、分からなくはありません。
マイナス38万円からのスタート
しかし、次のように考えることはできないでしょうか。
所得の計算において、すべての人がマイナス38万円からスタートする。
実際の所得額が38万円までなら所得税はかかりません。
38万円を超えると5%の税率で課税され、233万円を超えると税率が10%になり、4,038万円を超えると最高税率45%になる。
すべての人に適用される基礎控除の理念はこういうことだと考えます。
これなら金持ち優遇とは言えません。
どれだけ稼ぐかは個人の努力次第ですし。
こちらの税理士さんも金持ち優遇という意見には否定的なようです。
所得税の基礎控除は金持ち優遇だから見直し? 乱暴な議論に呆れた税理士のつぶやき。(藤尾智之 税理士・介護福祉経営士)(シェアーズカフェ・オンライン) https://t.co/xXpRIl7WxK
— ユウ@山口県にUターンしたよ (@u_yamaguchi1) 2016年9月16日
金持ち優遇策を支持するわけではありません
基礎控除を「金持ち優遇」と言う意見には反対しましたが、私は金持ち優遇策を支持するわけではありません。
なぜなら、私はビンボーだから(T_T)