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「○○ぶり」という言葉の正しい使い方とは?

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こんばんは。ユウです。

私は、古畑任三郎警部補や『相棒』の杉下右京警部のように細かいことが気になる性格なのか、言葉の使い方について違和感を覚えることが少なからずあります。


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「○○ぶり」という言葉の正しい使い方

「○○ぶり」という言葉はテレビのニュースなどでもよく耳にするかと思います。

私の理解では、この言葉の使い方は次のとおりです。

しばらく起こっていなかった出来事が起こったときに、前回その出来事が起こってから今回起こるまでの「期間」を○○に入れる。


具体的には、高校野球で甲子園に出場する高校が決まった時などに「10年ぶり5回目の出場」などと紹介されます。

この例では、最後に甲子園に出場したときから10年という期間を経て、また甲子園に出場することができたということになります。


私が間違って理解しているという可能性もあるので、権威があると思われる団体の運営するサイトから引用して正しさを補強しておきます。

NHKの公式サイトより

接尾語の「~ぶり」は、一般的に時日(じじつ)がたって、その前の状態が再び起こるときに使われます。 また、その場合の時間や日にちはすべて満の数え方をします。

さらに詳しい解説はこちらでご確認いただけます。

さすがはNHK放送文化研究所、すばらしい解説です。


「高校生ぶり」はおかしいのでは?

最近、SNSの書き込みなどでよく見かけるのが、「高校生ぶりに~した」といったようなものです。

このような書き込みを見ると違和感を覚えます。


○○の部分に期間ではなく、前にその出来事が起こった時点を入れているんですね。

上記の解説を見れば、正しい使い方ではないことが分かります。


正しくは書くなら次のようになるのでしょうか。

「高校生の時以来18年ぶりに~した」

私のSNSでのつながりがある人の多くはそれくらいの年齢なので(^^;)


特に驚いた使い方は「2006年ぶりに頑張る!」というものです。

キミは何歳やねん!

これは「2006年以来ひさしぶりに頑張る!」という意味での発言です。


言葉は生き物

まあ、言葉というものは生き物なので時代とともに変化するものです。

現在、正しいとされている言葉の中にも元々の意味とは異なるものも少なくないようです。

中には逆の意味で使われることもあります。


多くの人に従来とはちがう形で使われているということは、そのような変化の過程にあるということなのかもしれません。

したがって、「誤りである」と指摘するのも正しくないのかもしれません。

そもそも私自身、完璧な日本語が使えているとは思っていませんし。


とは言え、ブログという文章を書いている者としては、できるだけ正しい言葉を使っていきたいと考えています。

言葉を学ぶことはおもしろいですし、今後も注意深く日本語の変化を見守っていきたいと思います。